取り替えがうまくいかないと感じる原因
聖霊による思考の取り替えを繰り返し行う中で、取り替えを依頼したその時は、その対象となった思考が消滅しても、またしばらくすると同じ思考が現れて、同じ感覚や感情が生じることがあります。
これらの場合、聖霊が依頼に対して何もしなかった、というのではなく、その原因となるこころの思考を生み出した元になるこころが深層意識の中の深いところにあり、表層の思考の取り替えの依頼では、それを生み出した根元の思考にまで聖霊に依頼しきれていなかったため、再び深層意識から思考の連鎖によって同じ状態が再生され、『同じ思考』による結果の状態が生じる、という事が起こっています。
このような場合、例えるなら、大木のように育った思考があり、そのひと枝だけを取り替えてもらうよう依頼している、とイメージしていただけるとわかりやすいと思います。
なので、ある枝だけを指定して取り替えを依頼しているため、幹やそれらを支える根は取り替えられずに残ります。結果、完全に思考は適切なものに取り替えられていないため、そのひと枝だけが取り替えられた後、また根や幹の思考から、思考の連鎖によって元の状態が復活します。
聖霊は、取り替えを依頼したその依頼に対して正確に行なってくれるため、依頼がない場合は、それを行うことはしません。それは、完全に私たちの意志を尊重していることに起因します。
では、深い深層意識に大元を持つ思考の状態を適切に聖霊に依頼するには、どのようにしたらよいのか。
まずは、こころの構造を理解するところから見ていきましょう。
こころの構造
こころの構造、特に思考の連想の状態について以下の図で表しました。
この図の上部にある緑色の枠に現れるように、私たちの顕在意識では最終的に現れている枝の最終点しか認識することができません。顕在意識の下には無数の思考の連鎖があり、これらが複雑に影響しあい、絡まり、思考は連想を伴って発展拡大します。

この図はまた、発展の状態が下から上に向かっており、下にあるほど古く、連想によって繰り返し強化されている元となった思考、感覚、感情、記憶になります。そして、これらは連想の結果現れる思考の土壌となっており、さらに多くの枝葉となる断片化した思考を育てます。
ここで重要なのは、これらの感覚、感情、記憶、そして思考も含めて、それらが悪いというのではなく、単純に『断片』である、そして、実在しない心の状態だということです。
その実在に基づかない断片化した心を断片として認識できる聖霊によって、それらを適切に本来の全体へと訂正し、心を実在へ統合していくこと。そしてそのこころの統合を通して、こころを本来の状態へと回復させることが聖霊の働きであり、目的です。
聖霊の訂正と取り消し、取り替えによって、こころは本来の働きが可能になり、実在の中で全体として復活し、動くことができます。その状態は、完全に健全なこころの状態といえます。そしてその状態は、今感じている問題は問題ではない、ということに気づかせてくれ、自分自身が本当に取り組むべきものは何かを思い出させてくれます。
聖霊は私たちの依頼に対し忠実に実行を行う
聖霊が取り替えを行い完全に訂正が完了した後、私たちのこころには平安が現れます。
それは聖霊が知る、全てと完全に一つであるという真実に基づいている心であり、『全ては大丈夫である』という確信から生まれる、平安と呼ぶのが適切な感覚を指します。
これは、こころが全体とともにある状態を回復した時に感じる独特の感覚です。そこには、連想を伴う判断や思考はありません。
この図にある思考、感覚、感情、記憶が作り出した連想の枝全てが消滅した時に、この平安の感覚が継続した状態でこころに戻ります。聖霊は、断片ではなく全体を知っているためそれを行うことが完全に可能です。
また聖霊は、私たちが意志し依頼した以上のことは行いません。繰り返しになりますが、それは、全体がそうであるのと同じように私たちを完全に信頼し、尊重しているためです。そのため、私たちの意志したこと、そして聖霊に依頼したこと全てに対して聖霊は私たちが依頼した通り、完全に遂行してくれます。
そのため、聖霊に取り替えを依頼する対象は、連想の発生源に対して行うことが最も効率がよく、聖霊に取り替えを依頼する場合、できればここを見つけ、依頼するのが望ましいと言えます。
つまり、最も効率の良い依頼の方法は、図中にある一番下の、連想のもととなる思考、感覚、感情、記憶を保持している大元のこころに対して、聖霊に取り替えを依頼する、ということになります。
